先日ユータ君ちへ遊びに行ったとき、ユータ君のミニカーで楽しそうに遊んでいたチビたん。「うーん、そろそろアレを出すときが来たか?」と思ったワタシ。

アレ、というのは旦那さんが子どものときに遊んでいたミニカーである。お義父さんが甥や姪にも遊ばせず「ジュンのモノだから」と大切に保管してくれていた、年代モノのトミカのミニカー。今のようにプラスチックではなく、鉄?アルミ?素材はよくわからないけど、ずっしり重い。精巧に作られているが、小さいので、まだチビたんたには早いかな〜と思ってしまっておいたのだ。

会社から帰って、ミニカーを見た途端、目を輝かせた旦那さん。
「うわあ、懐かしいなあ〜」
これがハコスカで〜これが初代のシビック、カウンタックは自分の小遣いで買ったんだ・・・。

なんだかとっても大切にしてたみたい。まだワケのわからないチビたんに与えても、グチャグチャにしちゃうから、やっぱもうちょっとしまっておこうか、と言うと「いいよ、いいよ遊ぶんだろ」と旦那さん。そう言いつつも「重ねると塗装がはげちゃうなあ・・・」と名残惜しそうなので、未来のキッズルームに一時保管することにした。

今はミニカーよりテレビに興味があるチビたんだが、いつかお父さんと遊ぶようになるに違いない。
ミニカー






本当に小さいときから車大好きの旦那さん。昨日こんなことを言い出した。
「ユーノスのロードスターが欲しいなあ」

・・・また始まった。半年に一回、こんな会話が繰り広げられる。そのつど車種は違うんだけど。電車通勤のため、平日は置きっぱなしになるので、なるべく小さくて邪魔にならず、しかも価格が手ごろな車、と彼なりに考えてのことらしいが・・・。

もう1台買うとなると、今の駐車場を2台とめられるように工事しなきゃならないし、チャイルドシートだってカーナビだって2台分いるでしょう・・・土日しか乗らない車に100万以上のお金をかけるなんてもったいないじゃん・・そんな風に話し合って、そのときは納得してくれるんだけど、半年もたつとすっかり忘れて、また新しい車を見つけてくる。はあああ・・・

彼が愛してやまないのは、マニュアルのスポーツカー。ロードスターよりも、本当はスカイライン34Rが欲しいハズだ。価格やスペースを考えて、今回はロードスターをセレクトしたみたいだけど、2シーターだぜ。2シーター。一番ファミリーカーとしては成立しない車だ。

同じ車好きでも「新しい車に目がない」とか「今流行りのミニバンが好き」とかなら、まだいいんだけど・・・アルファードとかエルグランドが欲しいというなら、車両は高くても、ATでワタシも運転できるため、まだ納得できる。でも彼が欲しいのは違う。ワタシもチビたちも乗ることができない「自分しか楽しめない車」なのだ。

「そんなことないよ〜。2人でドライブできるじゃん」と言ってるが、これから赤ちゃんも生まれるというのに。一体どんな母親が、乳飲み子を預けてドライブなんてすると言うの。

彼的には「買えそうな車を見つけた喜びを伝えたかった」だけかも知れないが、いろいろ考えてブルーになってしまったワタシ。「お父さんね、車欲しいんだって〜困ったねえ」とヒメタに話しかけたら「買ってもないのに、文句だけ言って!」と怒られてしまった。

平日は夜中まで働いてる旦那さん。今年に入ってタバコもやめたし、お酒も飲まない。チビたんの面倒は積極的に見てくれるし、ワタシの話だってちゃんと聞いてくれる。普段頑張ってくれてるぶん、趣味のひとつくらい許してあげたい。そういう気持ち、ワタシにだってある。

でも・・・土日しか家族とふれ合えないからこそ、その時間を大切にしてほしいのだ。チビたんと一緒に遊び、昼寝してるときは一緒に寝て体を休めてほしい。自分の時間を持つのは、もっとチビタンやヒメタが成長して、子どもたちの世界が出来てからでいいんじゃないの・・とも思うのだ。

回りを見れば、夫の趣味を寛大に許している奥さんはたくさんいる。
ワタシと結婚して、やりたいこともできなくなった、と思って欲しくないが、逆に家庭では趣味以上の楽しさを与えられてないのかなあ・・・と寂しくなったりもする。

こんな風に半年に1度、もんもんと悩むときがやってくる。
深く考えすぎかなあ・・